青木優美クリニック 胃腸内科

乳がんとは

乳がんは乳腺組織に発生する悪性腫瘍であり、主に乳管(乳汁の通り道)あるいは小葉(乳汁を作る腺)の細胞ががん化を起こします。

乳がんは、世界的に女性での罹患率が最も高いがんであり、日本人女性の罹患率も増加傾向にあります。
また、日本人女性のおよそ12人に1人が一生のうちに一度は乳がんを発症するといわれています。

罹患率は高いですが、乳がんは早期発見・治療を行うことでほぼ治癒できるがんです。
乳がんを発症する人は40歳以上で出産経験がない女性や、高齢で出産した女性に多く、また、肥満傾向の人や家族に乳がん患者がいる場合にも発症しやすいとされています。

さらに、39歳以下で発症する若年性乳がんも最近増えています。

他のがんとは異なり乳がんは体表近くに発生するため、セルフチェックによって発見される場合もあります。

しかし、しこりとして感じるにはがんが1〜2cmほどの大きさまで成長しないと難しいため、定期的な検診を受けることでより早期の発見につなげることができます。


乳がんと生活習慣の関係


要因1【飲酒】

週あたりのアルコール摂取量がエタノール換算で150g(日本酒で7合、ビール中瓶で7本)以上の場合、乳がんリスクは飲酒経験のない人と比べて1.75倍高くなるという報告があります。

また、国際的な総合評価では、1日のアルコール摂取量(エタノール換算量)が10g増えるごとに、乳がんを発症するリスクは10%高くなるとされています。

要因2【喫煙】

閉経前の女性において、非喫煙者と比べると喫煙者では3.9倍、受動喫煙でも2.3倍〜2.6倍にも乳がんの発症リスクが増加するという報告があります。

これはタバコの煙が原因ではなく、喫煙するという行動や状況に関わっているストレスなど他の要因が乳がんを引き起こしているのではないかといわれています。

 

要因3【女性ホルモン】

女性ホルモンの1つであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の体内濃度が高く、また高い状態が長時間続くことで乳がん発生のリスクが増加するということが分かっています。

初経年齢が低く閉経年齢が高い、妊娠・出産歴が無い、初産年齢が高い(30歳以上)、授乳歴が無いなどの女性は、そうでない女性と比べて乳がんを発症するリスクが高くなるといわれています。
また、経口避妊薬の使用や閉経後のホルモン補充療法によって乳がんのリスクは高くなる可能性があるとされています。
上記の要因が当てはまる場合は、乳がん検診の定期的な受診を心掛けましょう。

要因4【食生活】

肉類・加工肉やパン、乳製品などを中心に摂取する欧米型の食生活を送っている人は、乳がん発症のリスクが高いというデータがあります。

特に過剰なコレステロールの摂取は乳がんリスクを高めるということが分かっており、コレステロールを代謝する際に生成される27ーヒドロキシコレステロールという物質が乳がん細胞の増殖を促進させる働きを持つといわれています。
また、閉経後の女性の場合、イソフラボンの摂取量が多いほど乳がんの発症リスクは低下するという報告があります。

要因5【肥満】

閉経前ではエストロゲンは卵巣で作られるのに対して、閉経後では主に脂肪組織から生成される酵素の働きによってエストロゲンが作られます。

そのため、体脂肪増加に伴って生成される女性ホルモンの量も多くなり、乳がんリスクは高くなると考えられています。

閉経後の女性で、BMI値が30以上のひとはBMI値が19未満の人と比べて乳がん発症リスクが2.3倍高いという報告があります。


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