青木優美クリニック 胃腸内科

胃がんとは

胃は食道と小腸の間に位置する袋状の臓器であり、食べた物を一時的に蓄えたり消化・分解する働きや、食べ物と一緒に胃の中に入った細菌を殺菌する働きがあります。

そのため胃液にはさまざまな消化酵素や強酸性の塩酸が含まれていますが、そのままでは胃自体も障害を受けてしまうため、胃液から身を守るために粘液を分泌して胃の表面を保護しています。

胃がんは部位ごとのがんの罹患数・死亡数ともに上位を占めており、日本人が発症しやすいとされるがんです。特に50〜60歳代の男性で多く見られます。

胃がんは自覚症状が出にくいがんとされており、進行しても無症状の場合があります。
自身では気づきにくいため、積極的ながん予防に加えて定期的な検診の必要があります。

胃がんと生活習慣の関係

要因1【喫煙】

喫煙歴のない人と比べて喫煙者は1.6倍増加するという報告があります。

要因2【塩分の過剰摂取】

塩分の摂りすぎは胃粘膜を傷つける原因となり、胃がんへとつながりうる慢性胃炎を引き起こしたり、荒れた胃粘膜から発がん性物質の影響を直に受けやすくしてしまいます。

漬物、イクラ・タラコなどの塩蔵品、干物、味噌汁などの日本食には多くの塩分が含まれます。
そのため日本人は胃がんにかかりやすいと考えられています。
日頃から濃い味付けのものを好んで食べている方は、塩分量の少ない食事を心掛けて胃がん予防に努めましょう。

要因3【野菜・果物の摂取】

がんに対して予防的に働く成分が野菜や果物には含まれていると考えられており、特に緑黄色野菜が胃がん予防に効果的です。1日400g以上を目安に摂取するのが良いとされています。

要因4【ヘリコバクター・ピロリ菌の感染】

ヘリコバクターピロリは胃の粘膜に住み着く細菌で、日本人の約50%が感染しており、40歳以上の人では約70%がピロリ菌に感染しているといわれています。

ピロリ菌は胃に炎症を生じさせ、この炎症が長期にわたると慢性胃炎、やがては萎縮性胃炎となり、胃がんや胃潰瘍になるリスクを高くしてしまいます。
感染していることが分かっている場合は定期的に胃の検診を受けて、胃がんの早期発見に努めることが大切です。

要因5【ストレス】

ストレスは自律神経を乱し、全身の血液循環を悪くします。胃への血流量が減ることで細胞の働きが悪くなり、胃粘膜を保護している粘液が十分に分泌されなくなってしまいます。

粘液の減少に伴い強酸性の胃液や消化酵素などの影響を強く受けるようになり、炎症が起こることで胃がん発症のリスクが増加します。
自分に合ったストレス発散法を見つけ、心身ともにストレスを溜めないことが予防につながります。


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