青木優美クリニック 胃腸内科

大腸がんとは

大腸がんは長さが約2mの大腸(大きく分けて結腸・直腸)に発生するがんで、日本人はS字結腸と直腸にがんができやすい傾向があります。

罹患率は40歳から増加していき、高齢になるほど大腸がんのリスクが高くなります。
早期では自覚症状がほとんどなく、がんが進行するにつれて症状がでてきます。

がんのできる位置にもよりますが、主に血便、便が細くなる、下痢や便秘、腹痛、貧血などの症状が現れます。

特に症状として出現頻度の高い血便は、大腸がんではなく痔だと思い込んでしまう方も少なくないため、症状が現れた場合は、早めに消化器科や胃腸科、肛門科などを受診して早期発見につなげることが重要となります。

部位別にみたがんの死亡率では上位を占めている大腸がんですが、進行は遅く、早期に治療を行えばほぼ完全に治る可能性が高いのが特徴です。

大腸がんと生活習慣の関係

要因1【喫煙】

たばこの煙には発がん性物質が含まれ、DNAと結合して遺伝子を変異させる可能性があります。

この遺伝子変異が修復されずに積み重なっていくことで、がんの発症につながると考えられています。
がん発症の大きな原因であるため、喫煙を控えることが一番のがん予防といえます。
大腸がんの発症率は男女ともに、喫煙歴のない人と比べて現喫煙者で1.4倍に増加し、前喫煙者でも1.3倍に増加するという報告があります。

要因2【飲酒】

1日に日本酒2合以上飲む人は飲まない人と比べて大腸がん(結腸がん)の発症率は約2倍に増加します。
(日本酒1合に相当する摂取量はビールだと中瓶1本以上、ワイングラスだと2杯程度です。)
1日平均1合未満を目安として、過度な飲酒を控えるようにしましょう。

要因3【食生活】

食の欧米化による「動物性脂肪の過剰摂取」と「食物繊維(野菜)の摂取不足」が関係していると考えられています。

動物性脂肪を消化・吸収する働きのある胆汁に含まれる二次胆汁酸には発がんを促進する作用があるといわれています。高脂肪食の摂取に伴って胆汁の分泌量は増加するため、肉類など動物性脂肪の摂り過ぎには注意してください。また、コレステロールを多く含む食品の過剰摂取も二次胆汁酸の増加の原因といわれています。
食物繊維の摂取不足は便秘を引き起こす原因です。
便秘になると胆汁が便と一緒に長く腸内に溜まり、がんの発生を招きやすくなってしまいます。栄養バランスが整った食事を1日3食、決まった時間にとることが健康維持において大切になりなます。

要因4【運動】

運動することによって腸内にある便の通過が促進されます。
その結果、発がん性物質と大腸粘膜の接触時間が短くなるので大腸がんにかかりにくくなると考えられます。

また、運動はがんの発生に関わるホルモンの過剰分泌を抑制することが知られています。目安としては30分以上の運動を週に2〜3回ほど行い、体全体にじんわりと汗をかく程度で体を動かすとよいでしょう。


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